藤浪のキャリアを語る上で避けて通れないのが、長年囁かれてきた制球難とイップス克服への取り組みです。阪神時代後半から始まった右打者への抜け球問題に対し、藤浪は日米の最先端バイオメカニクスを取り入れながら根本的なフォーム改造に取り組んできました。
アメリカ移籍後は、名門トレーニング施設「シアトル・ドライブライン」などの動作解析を活用し、腕の振り幅(アームアングル)の最適化や体幹の回旋タイミングを徹底的に見直しました。ショートイニングに特化したリリーフ転向後は、球種を絞り込むことでフォームの再現性が大きく向上しています。
「抜けることを恐れず、捕手のミットめがけて腕を振り抜く」というメンタル面の整理も進み、かつて見られた極端な制球の乱れは確実に改善の兆しを見せています。完全なる制圧力を手に入れるためのフォーム微調整は、今なお進化の過程にあります。