福岡の街角で誕生したバンド「チューリップ」は、和製ビートルズを目指して上京した。当時の日本の音楽シーンはフォークソングが主流。そこに英国風の上質なメロディと美しいハーモニーを持ち込んだ彼らは、まさに革命的だった。
メジャーデビューの拠点となった東芝EMIから送り出された楽曲群は、瞬く間に若者たちの心を掴む。いわゆる「ニューミュージック」という新ジャンルの確立に、彼らが果たした役割は計り知れない。ヒットチャートを駆け上がり、日本中のラジオから彼らの爽やかな旋律が流れ続けた時代。それは日本の音楽業界における黄金期の始まりでもあった。