光る画面ばかりを見つめる毎日。鳴りやまない通知。私たちは知らず知らずのうちに、生命本来の手触りから切り離されているのかもしれない。そんな現代特有の閉塞感を打ち破るかのように、部屋にひとつ植物を置く、あるいは庭一面に季節の植栽を整えるアクションが大きな広がりを見せている。
象徴的なのは若年層の意識の変化だ。かつて園芸といえばシニア世代の趣味という固定観念があった。しかし今や、20代〜30代の若者がこぞって本格的な植物栽培に没頭している。部屋の空気を変え、インテリアの主役となり、毎朝の成長観察が心の軸を整える。植物を育てる行為そのものが、デジタル過多に対する最高のリカバリー手段となっている。