彼らのネタの設計図を描く堂前透の頭の中には、一体どんな景色が広がっているのだろうか。日常のなんてことない風景や、誰もが一度は感じたことのある微細な違和感。堂前はそれらを繊細に拾い上げ、独自のロジックで極上のコントへと昇華させる。その着眼点は常に斜め上でありながら、観客の心に不思議な納得感と笑いを巻き起こす。
単なる言葉遊びや力任せのリアクションに頼らないネタ作りは、お笑い評論家や同業の芸人たちからも熱い視線を注がれてきた。言葉選びの妙、計算し尽くされた展開、そして絶妙な「間」。堂前が緻密に組み上げたシナリオがあるからこそ、舞台上の空間は一瞬にして非日常のパラレルワールドへと変貌を遂げる。