この番組の真骨頂は、バラエティでありながら「恐怖」や「違和感」をエンターテインメントに昇華させてしまう点にある。その代表格が、クロちゃんを筆頭とするモンスター系企画や、ターゲットを極限状態に追い込む監禁・拉致系の検証だ。
例えば、密室に閉じ込められた芸人が、一切の情報を遮断された状態で特定の条件をクリアしなければ脱出できない企画。笑い声のSEがなければ、上質なサイコスリラー映画と見紛うほどの緊張感が漂う。視聴者はテレビの画面越しに、人間が理性を失っていく過程をリアルタイムで観察することになる。この「一歩間違えれば事件」という危うさこそが、視聴者の目を釘付けにする最大の毒薬なのだ。