永田町の動向を最前線で追う新聞記者は、権力者の周りに形成される人脈や血縁関係を鋭い眼光で見つめてきた。政治ジャーナリズムの世界において、首相経験者の親族がどのような進路を選び、だれと結びついているかを分析することは、隠された政策決定の背景や党内派閥の力学を読み解くうえで極めて重要な意味を持つ。
また、日本放送協会をはじめとする主要報道機関が手がけるドキュメンタリー番組などでも、かつての権力者が家族に見せていた素顔や、歴史的決断の裏にあった家庭内の葛藤がたびたび光を当てられてきた。公人としての冷徹な政治的判断と、私人としての身内への情愛。この二面性を追求することは、日本の政治文化の神髄に迫る試みに他ならない。