フィットネスの文化が世界的な大衆文化へと躍進した背景には、映像メディアの存在が深く関わっている。1977年に公開されたドキュメンタリー映画『パンピング・アイアン』(鋼の肉体)は、若き日のアーノルド・シュワルツェネッガーのカリスマ性を世に知らしめ、それまで日陰の存在だったボディビルを一気にメジャーなスポーツへと押し上げた。
そして現代、スポーツドキュメンタリーの波は動画配信サービスへと引き継がれている。Netflixなどで配信されたドキュメンタリー『ロニー・コールマン: 王者であり続ける理由』は、王者の栄光と同時に、度重なる手術を受けながらも鉄を持ち上げ続ける彼の執念を克明に描き、世界中に大きな衝撃を与えた。映像技術の進化と配信プラットフォームの拡大が、競技の奥行きと王者の人間性をリアルタイムで伝える時代を作り出している。