永谷園の看板商品である「永谷園のお茶づけ」のパッケージに使われている四色の縞模様。あの歌舞伎の定式幕に由来するデザインこそ、大相撲という日本の伝統文化と完璧なシンクロナイゼーションを見せる最大の理由だ。大相撲本場所の土俵を取り囲む空気感と、江戸時代の庶民文化に根ざした永谷園のブランドアイデンティティは、奇跡的なまでの親和性を誇っている。
創業以来、日本人の「食」と「心」によりそってきた企業姿勢は、日本人の精神的支柱でもある相撲の道と深く共鳴する。懸賞幕が土俵を回るたび、観客の頭には温かいお茶づけの味が思い浮かび、試合の緊張感と食卓の安らぎが不思議な対比を織りなす。この長年培われた視覚的・心理的フックこそが、両者の絆を盤石なものにしているのだ。