世界中の映画ファンを惹きつけてやまない2人の天才監督の動きからも目が離せない。日本が世界に誇るアニメーション映画の巨匠・宮崎駿と、ハリウッドで圧倒的なスケールのSF映画を生み出し続けるクリストファー・ノーランだ。
CG全盛の時代にあえて手描きのアニメーション表現にこだわり続ける宮崎監督の美学は、観客の無意識に深く語りかける独特の哲学的世界観を提示する。一方で、実物大のセットや本物のフィルム撮影にこだわり、圧倒的な臨場感とタイムパラドックスを描き切るノーランの重厚な作風。表現のアプローチこそ真逆だが、両者に共通しているのは「映画館の巨大スクリーンでしか味わえない本物の没入感」を追求し続けている点である。