あの有名なイラストは、1965年にタイムライフ社が出版した書籍に掲載された「ロード・トゥ・マン(Early Man)」が起源だ。一目で理解できる明快さゆえに世界中に広まった。だが、これこそが「進化は進歩であり、より優れた種へと一本道で進む」という最大の誤解を生む原因となったのだ。
実際の人類史は、古い種が滅んで新しい種が順番に現れたわけではない。同じ時代に、特徴の異なる複数の人類が地球上に共存していた。直立二足歩行を始めたからといって、すぐに脳が大きくなったわけでもない。進化はモザイク状に、そしてランダムに進んだのだ。