小沢一郎氏に対する評価は、中央のメディア・ネット世論と、被災現場である岩手県民の間で大きく二極化しました。
東京の大手メディアやインターネット上の反応では、「有事においてリーダーシップを発揮できない政治家」「地元を見捨てた」といったバッシングが先行しました。陸山会事件の逆風も相まって、小沢氏の政治的求心力の低下を印象づける言説が支配的でした。
対照的に、地元・岩手県内の首長や医療従事者、自治体幹部の間での評判は極めて高いものでした。「発災から数日、自衛隊や国の物資が届かない極限状態のなかで、小沢氏側から届いたガソリンと医薬品によってどれほど多くの命が救われたか分からない」という証言が、沿岸部の自治体関係者から相次いで寄せられています。表舞台のパフォーマンスを避け、実利的な兵站(ロジスティクス)に徹した小沢氏の剛腕は、地元において強固な信頼として再確認されることになりました。