金子兜太が残した言葉は、俳句の枠を超えて人生の指針となる力強いメッセージに満ちています。
「生きていること自体が面白い。荒凡夫として生き、荒凡夫として死ぬ」
名声や権威に惑わされず、一人の名もなき人間として大地に足をつけて生きることの尊さを説いた言葉です。
「言葉を鍛えるということは、己の生き方を鍛えることだ」
上辺だけの技巧や耳ざわりの良い言葉を嫌い、自らの体験と肉体を通した言葉だけが他者の心を揺さぶるという信念が込められています。
「人間は自然の一部にすぎない。木や獣と同じ命を生きている」
戦場で極限の飢えと死を見つめたからこそ辿り着いた、あらゆる生命への根源的な慈しみとリスペクトの表明です。