ジャンルの多様化が進む中で、特に際立った成果を上げたのが学園ドラマと医療ドラマのアップデートだ。16年ぶりの続編として帰ってきた『ドラゴン桜』は、令和の受験戦争や若者の苦悩をリアルに描き出し、旧作からのファンだけでなくZ世代の心も力強く掴み取った。落ちこぼれたちが逆転を目指す構造はそのままに、IT時代の学習法を取り入れるなど時代に即した変革が見事だった。
一方、日曜劇場の真骨頂を見せつけたのが『TOKYO MER〜走る緊急救命室〜』だ。危険な現場に飛び込む救命医療チームの活躍を描き、限界状態での命のやり取りが視聴者の胸を熱く打った。スケール感あふれる演出と緻密な現場描写は、これまでの医療作品の枠組みを大きく拡張したと評価されている。