事件が発生したのは、雨が混じる12月の深夜だった。東京都世田谷区の道路で、井上裕介が運転する乗用車が走行中のタクシーに接触。しかし、井上はその場で車を止めて警察に通報することなく、そのまま現場を走り去ってしまった。タクシー運転手は首や腰に全治2週間の怪我を負い、事態は軽微な物損ではなく人身事故、ひいては救護義務違反容疑へと発展する。
警視庁は防犯カメラの映像解析や現場周辺の聞き込み捜査を実施。間もなく車両の特定に至り、本人への事情聴取が行われた。取り調べに対し、井上は「事故を起こした認識がなかったわけではないが、恐怖でパニックになってしまった」と供述。身勝手な不始末と逃走行為に対し、世間の怒りは頂点に達した。