垂井町を語る上で欠かせない存在が、戦国時代にその名を轟かせた天才軍師・竹中半兵衛(重治)である。織田信長や豊臣秀吉に重用されながらも、権力に固執することなく三十六歳という若さで世を去った彼の生き様は、今なお多くの人の心を惹きつけてやまない。
駅周辺には、竹中氏の陣屋跡や菩提寺である禅憧寺など、半兵衛にゆかりのある史跡が点在している。陣屋跡にそびえる白壁の櫓門は、当時の威風を今に伝えるシンボルだ。地元ボランティアガイドの解説を聞きながら路地裏を歩くと、教科書の1ページでは語り尽くせない半兵衛の知略と人徳、そしてこの土地との深い絆が立体的に浮かび上がってくる。