「酒は万薬の長」は嘘?続きの真相と最新医学が暴く飲酒の新常識

「酒は万薬の長」は嘘?続きの真相と最新医学が暴く飲酒の新常識

「酒は万薬の長」は嘘?続きの真相と最新医学が暴く飲酒の新常識について押さえておきたい ポイントを分かりやすい構成で解説いたします。

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「酒は百薬の長」という言葉の初出は、中国の後漢時代に編纂された歴史書『漢書(かんじょ)』の「食貨志(しょっかし)」にあります。紀元前1世紀から紀元後1世紀にかけて存在した王朝「新」の皇帝・王莽(おうもう)が発布した詔勅(皇帝の命令)の中に、このフレーズが登場します。

王莽は国家財政を立て直すため、塩や鉄、酒などの生活必需品を国家が独占販売する「専売制」を導入しました。その際、国民に対して酒の購入を促し、国家の専売事業を正当化するために打ち出した宣伝文句が「夫れ塩は食肴の将、酒は百薬の長、嘉会の好、鉄は田農の柄」(塩は料理の基本であり、酒はあらゆる薬の中で最も優れたもの、祝宴に欠かせない良きものであり、鉄は農業の要である)という文言でした。

つまり、この言葉は医学的な効能を証明した論文や医師の知見ではなく、国家が酒税・専売利益を吸い上げるための政治的プロパガンダ(宣伝コピー)として誕生したのが歴史的な真相です。健康のために飲酒を勧めたわけではないという事実は、現代の私たちがまず知っておくべき決定的な前提といえます。

清水 千尋
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清水 千尋

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。