シリーズの生みの親である脚本家・小山内美江子は、第5シリーズにおいて教育現場が直面していた「学級崩壊」や「少年法」という極めて重いテーマに切り込んだ。主人公の坂本金八を演じる武田鉄矢もまた、風間の底知れぬ表現力に本気でぶつかり合っていた。
説教や体罰では解決できない、子どもの心の深淵。武田鉄矢が体当たりで放つ熱量と、風間俊介が見せる氷のように冷たい眼差しのコントラストは、台本を超えた迫真の心理戦を生み出した。後年のインタビューでも武田自身が「あの少年の瞳に恐怖を感じた」と語るほど、二人の激突はドラマの枠を完全に破壊していた。