この独自のビジネスモデルを生み出したのは、神戸市に本社を置く株式会社ワールド・ワンだ。同社は地方自治体と直接結びつく官民連携の枠組みを構築し、その第一弾として始動したのが「土佐清水市連携協定プロジェクト」であった。地方都市が抱える物流やPRの課題に対し、飲食店が直接的な販路となる画期的な仕掛けである。
プロジェクト発足にあたり、当時の土佐清水市役所で指揮を執っていた泥谷光信市長(当時)と連携を深め、地域一体となったサプライチェーンを確立。幕末の偉人・ジョン万次郎の生誕地としても知られる土佐清水市の魅力を、食を通じて都市部の消費者にダイレクトに伝える試みは大きな話題となった。この先進的な取り組みは経済ドキュメンタリー番組『カンブリア宮殿』でも大きく取り上げられ、厳しい環境に晒される外食産業における地方創生の試金石として全国から注目を浴びることとなった。