購入後の資産価値を左右するリセールバリュー比較において、かつての定説は「アルファードの方が輸出需要に強くリセールが高い」というものでした。しかし40系においては、この力関係にも変化が生じています。
マレーシアをはじめとするアジア圏への輸出レギュレーション(初年度登録から1年経過ルールなど)や為替変動の影響を受けつつも、残価率とリセール率の差は極めて僅差、あるいはグレードによって逆転現象が起きています。新車流通量が絞られたヴェルファイアのZ Premier(特にターボ車)は国内の中古車市場で高値安定を続けており、3年残価率は85%〜90%前後の水準を堅守しています。
一方、アルファードは流通台数が多いものの、輸出向け標準仕様(ホワイトパール、サンルーフ、本革シート装備など)の需要が底堅く、買取相場の安定感は依然として業界随一です。2026年現在の納期事情は、発売当初のような「受注停止と転売騒動」という狂乱状態を脱し、メーカーの増産体制によって一般オーダーで6ヶ月〜12ヶ月前後の推移へと正常化しつつあります。リセール狙いであっても「どちらを買っても大崩れはしないが、短期売却の爆発力ならヴェルファイアターボ、長期保有の安定換金性ならアルファード」と見極めるのが賢明です。