エンターテインメントの表舞台で今、急激な変容が起きている。競争が激化する現代の動画配信サービス業界において、視聴者を惹きつける強力なフックとして浮上したのが「複数愛」や多様な家族形態を描くコンテンツだ。かつてはマイノリティのサブカルチャーとして扱われていたテーマが、今やプライムタイムの目玉として消費されている。
大手プラットフォームは挙って、これまでの道徳観を揺さぶる企画の権利獲得へと走っている。大衆が求めているのは、単なるゴシップではない。制度化された婚姻関係に縛られない人間が、いかにして愛を維持し、傷つき、そして生き抜くのかという、剥き出しの人間ドラマなのだ。