フロントマンである降谷建志(Kj)と馬場育三の信頼関係は、まさにDragon Ashという怪物バンドのエンジンそのものだった。年齢差を超えたふたりの化学反応が最も顕著に結実したのが、1999年にリリースされた歴史的名盤『Viva la revolution』である。
Hip-Hopとロックを融合させた革新的なサウンドメイクの渦中で、馬場のベースは楽曲のボトムを強固に支えつつ、旋律的な美しさをもたらした。レコーディング現場において、降谷が提示する尖ったアイデアを即座に理解し、ベースラインという目に見える形に昇華させたのは馬場の手腕にほかならない。ふたりがスタジオで真夜中まで議論を重ね、奇跡的なトラックを生み出していったエピソードは、今もロックファンの間で語り草となっている。