店舗でよく混同されるのが「アイロン裾上げテープ」と「布用両面テープ」の用途の違いです。両者は接着の仕組みそのものが根本から異なります。
アイロン裾上げテープは、熱可塑性樹脂(ポリアミド系など)にアイロンの熱を加えて繊維の奥深くまで溶かし込み、冷えて固まることで繊維同士を一体化させます。そのため、日常的な洗濯や摩擦に対して極めて高い耐久性を誇ります。
一方、布用両面テープはアクリル系などの粘着剤が生地表面の凹凸に食い込むことで保持力を生み出しています。熱を使わず貼るだけで作業が完了するスピード感は圧倒的ですが、繊維の奥まで結合しているわけではないため、繰り返しの摩擦や水流による負荷には構造上敵いません。「今すぐ出かけるための応急処置」なら両面テープ、「長く穿き続ける普段着」ならアイロン接着テープを選ぶのが鉄則です。