運命の日は2009年9月12日、甲子園球場で行われた横浜ベイスターズ戦だった。外野へ飛んだ打球に対し、背番号11は迷わず身体を投げ出した。白球をグローブに収めたその瞬間、首に想像を絶する衝撃が走る。いわゆる2009年ダイビングキャッチ負傷事故である。地面へ激突した衝撃で頭部と首を強く打ち、そのままグラウンド上で動けなくなった。
倒れ込んだ姿にスタンドは静まり返った。自力で立ち上がることができず、担架で運ばれていく姿に、誰もが異変の大きさを察した。それまでも頸椎の持病と闘い続けていた彼だったが、このプレーが決定打となった。全身を走る痺れと激痛。ボールを追う姿勢を一切崩さない彼ゆえの、あまりにも残酷な代償だった。