大規模な光の回廊「ガレリア」の設置が見送られた一方で、実行委員会は震災の記憶を継承する灯りを完全に消してしまうことは選びませんでした。2026年12月3日から12日までの10日間、規模を大幅に縮小した代替事業「ロソーネまちなかミュージアム」が開催されました。
メインとなったのは、過去の神戸ルミナリエ歴代作品で中心的な役割を果たしてきたバラ窓型の光の彫刻「ロソーネ」の展示です。東遊園地には、四方をロソーネで囲んだ壮麗な光の小空間「カサ・ロソーネ(光の家)」が登場。夜空に向かって高さ約8メートルの温かな光が灯り、訪れた人々を包み込みました。
密集を防ぐための工夫として、展示場所の分散化も図られました。東遊園地だけでなく、三井住友銀行神戸営業部前広場や神戸朝日ビルといった旧外国人居留地内の複数スポットにもロソーネを単体で設置。街歩きを楽しみながら鑑賞できる構造にすることで、鑑賞者の滞留を抑制しつつ、夜の神戸に厳かな華やぎを添えることに成功しました。