1万円台の格安モデルと10万円前後の高級モデルで価格が大きく開く背景には、明確な構造上の違いがあります。
まずベビーカーが高い理由として挙げられるのは、フレームの剛性と素材です。安価なモデルはプラスチック比率が高く、走行時にフレームがしなって力が逃げやすいのに対し、高額モデルはカーボンファイバーや強化アルミニウムを採用し、片手でもスムーズに押せる推進力を生み出します。さらに、各ホイールに組み込まれた高性能ベアリングや独立サスペンション、赤ちゃんの体温上昇を防ぐ高通気性シート素材の開発費が上乗せされています。
しかし、「高ければすべての人にとって最高」とは限りません。実際に高級ベビーカーで後悔した家庭からは、次のようなリアルな声が挙がっています。
典型的な失敗例が「重量とサイズ」です。走行性を追求した高級モデルは8kg〜10kg近くになることも珍しくありません。「エレベーターのないマンションの2階に住んでいるため、子供を抱っこしてベビーカーを持ち上げるのが苦行」「軽自動車のトランクに入らなかった」「駅の通常改札を通れず、毎回幅広の車椅子用改札を探す羽目になった」というケースです。どれほど走行性が優れていても、生活環境に合っていなければ日常の大きな負担となってしまいます。