八王子まつりの最大の魅力は、国や東京都の有形文化財にも指定される精緻な彫刻をまとった計19台の山車による巡行です。夜の帳が下りる頃、提灯に明かりが灯された山車が街道を行き交う光景は息をのむ美しさを放ちます。
最大の見せ場となるのが、山車同士がすれ違う際に正面を合わせ、お囃子と踊りを激しく競い合う「辻合わせ(ぶっつけ)」です。笛や太鼓のリズムを崩すことなく相手を引き込もうとする熱気と、引き手たちの威勢の良い掛け声が交錯し、観客のボルテージは最高潮に達します。
さらに見逃せないのが、重量約4トンを誇る関東屈指の大神輿「千貫神輿(せんがんみこし)」の渡御です。揃いの半纏をまとった屈強な担ぎ手たちが、地響きのような掛け声とともに甲州街道を練り歩く姿は、まさに圧巻の迫力です。