かつて2010年代に世界的な脚光を浴びたこの料理だが、2026年の現在、第3次とも呼べる空前の大ブームを迎えている。背景にあるのは、消費者の「本物志向」と「コンフォートフード(安心感を与える食)」への需要の高まりだ。
外食産業のデータによると、2026年から2026年にかけてタイ料理カテゴリーの市場規模は前年比140%を記録。中でも特に牽引役となっているのが、辛さを前面に出したグリーンカレーやレッドカレーとは一線を画す、まろやかで奥深い味わいのメニューだ。長引く緊張感や忙しい日常の反動からか、人々は刺激よりも「奥深いコクと癒やし」を求めている。スパイスの芳醇な香りがありながら、ココナッツミルクの甘みとナッツの香ばしさが口いっぱいに広がる味わいが、幅広い年代層に刺さっているのだ。