旅客輸送の影で見落とされがちなのが、日本の大動脈「日本海縦貫線」としての機能だ。北海道・東北と関西・九州を結ぶ貨物列車が、昼夜を問わずこの線路を駆け抜ける。
モーダルシフトの重要性が叫ばれる昨今、トラックドライバー不足に伴う物流危機を回避する鍵は鉄道貨物にある。しかし、重い貨物列車が頻繁に走ることで軌道の摩耗は激しくなり、保線コストは重くのしかかる。安全運行を維持するための線路維持管理費と、国や自治体からの支援スキームのバランスをどう取るか。インフラを支える現場では、夜間作業の効率化やデジタル検測技術の導入といった地道なコスト削減策が今も続けられている。