大通りから一本入った路地裏や、古い問屋街の改装リノベーション空間に、若手シェフたちが開いた小さなクラフト洋菓子店が点在している。彼らのこだわりは徹底的だ。大量生産を潔く拒み、毎朝仕入れる地元牧場のフレッシュな牛乳や、手摘みのハーブ、浜名湖の塩などを気まぐれに組み合わせ、その日限りの焼き菓子を並べる。
オープン前から行列ができるある店では、焼きたてのフィナンシェに浜名湖産の塩キャラメルを滴らせた一品が看板商品だ。外側はカリッと芳しく、中は驚くほどしっとり。店主の情熱とローカル素材のポテンシャルが融合したこれらのクラフト焼き菓子は、SNSを通じて瞬く間に全国のスイーツ愛好家へ知れ渡り、浜松の新たな名物として定着しつつある。