近年、猛暑の長期化に伴い、厚生労働省は事業場における熱中症予防対策の徹底を強く呼びかけている。特に「屋内撮影」や「閉鎖空間での作業」における湿度・温度管理の甘さは、屋外労働と同様のリスクを孕んでいると専門家は警鐘を鳴らす。
救急医療の最前線で指揮を執る医師は、今回の事案について次のように解説する。
「熱中症は日差しの強い屋外だけでなく、エアコンの効きが悪い室内や機材熱がこもる場所でも容易に発生します。特に演技に没頭して喉の渇きを感じにくくなると、自覚症状がないまま一気に重症化する危険がある。救急医療の現場に運ばれてくる患者の中でも、室内での発症は発見が遅れがちです」
エンターテインメント業界全体においても、定期的な強制休憩やWBGT(暑さ指数)の測定など、具体的な安全ガイドラインの策定が急務となっている。