映画でのディープな熱演と並び、幅広い層に佐藤寛子の名を浸透させた代表作が、2009年に放送された平成仮面ライダーシリーズ10周年記念作『仮面ライダーディケイド』です。彼女は「クウガの世界」における女性刑事・八代藍(やしろ あい)、そして別世界での八代淘子役を一人二役で見事に演じ分けました。
主人公側の仮面ライダークウガ(小野寺ユウスケ)が心から慕い、戦う動機となる重要人物であり、その包容力と凛とした佇まいは特撮ファンの心を強く掴みました。大人の女性としての包み込むような優しさと、過酷な運命に立ち向かう強さを兼ね備えた八代刑事は、シリーズ屈指の人気サブキャラクターとして今も語り継がれています。ハードな成人向け映画から国民的特撮ドラマまで、全く異なるジャンルを完璧に演じ分ける表現の幅広さこそ、彼女の真骨頂です。