1990年代後半、日本の芸能界とサッカー界はそれぞれ黄金期とも言える変革の波を迎えていた。その中心で際立った個性を放っていたのが、佐伯日菜子と奥大介である。交際が報じられた当時、映画界の次世代スターとJリーグ屈指のゲームメーカーによるカップル誕生は、まさに世間の熱い視線を一身に集める出来事だった。
ふたりの出会いは、それぞれのキャリアが絶頂期へと向かう最高潮のタイミングだった。スクリーン越しのミステリアスな佇まいで観客を魅了する彼女と、ダイナミックかつ精巧なパスでピッチを支配する彼。まったく異なる世界で輝きを放つトップランナー同士の引き寄せ合いは、ごく自然な必然のようにも見えた。