岸田氏の身長が最も議論の的となったのは、やはりG7サミットをはじめとする国際外交の舞台だ。欧米の指導者たちは大柄な人物が多い。アメリカのバイデン大統領(約182センチ)やカナダのトルドー首相(約188センチ)といった高身長の面々に囲まれると、いかに174センチの岸田氏といえども、画面上では小柄に見えてしまうのは避けられなかった。
だが、フランスのマクロン大統領(約177センチ)やイギリスのスナック前首相(約170センチ)らと並んだ際、岸田氏は決して見劣りしないバランスを保っていた。カメラのレンズ位置や、首脳たちが立つ位置の傾斜によって、数センチの差は容易に歪められる。国際舞台での「立ち位置」がいかに政治的メッセージを持つか、当時の官邸スタッフも頭を悩ませたに違いない。