小児科・小児神経科の追跡調査データによれば、一過性チック障害を発症した子供の約70〜80%は、発症から数ヶ月〜1年程度で症状が目立たなくなります。子供のチック症が治る時期のピークは、第二次性徴を迎える思春期以降(12〜15歳前後)であり、脳の抑制機能が成熟するにつれて自然軽快へ向かうのが一般的な経過です。
臨床的に見られるチック症の自然治癒の兆候としては、以下のような変化が挙げられます。
・症状の持続時間が短くなり、発作の間隔が空くようになる
・本人がリラックスしている時間帯にチックが出なくなる
・症状が激しい「首振り」から、軽微な「指先のピクつき」など目立たない動作へ移行する
・波(増悪期と寛解期)を繰り返しながら、全体のベースラインが徐々に下がっていく
チックは直線的に消えるのではなく、波のように強弱を繰り返しながら減衰していく性質を持っています。「昨日治まったのに今日また出た」と一喜一憂せず、半年〜1年単位の長いスパンで見守る姿勢が欠かせません。