日本国内でマイクというキャラクターがこれほどまでに愛されている大きな要因の一つが、日本語吹替版声優を務めた爆笑問題の田中裕二の名演です。原語版では名優ビリー・クリスタルが担当していますが、日本版の田中裕二による演技は「本国版を超えているのではないか」と評されるほど高い完成度を誇ります。
甲高いトーンで繰り出されるマシンガントーク、キレのあるツッコミ、そして慌てふためいたときのコミカルなリアクションは、マイクの視覚的なビジュアルと完璧にシンクロしています。ピクサーの日本支社によるオーディション当時、監督をはじめとするクリエイター陣が田中の声を聴いた瞬間に「マイクそのものだ」と即決したという逸話も残されているほどです。
相棒のサリーを演じるホンジャマカ・石塚英彦との掛け合いは、本物のお笑い芸人同士ならではの絶妙なテンポを生み出しており、日本語版独自の温かみとグルーヴ感を作品にもたらしています。