東日本不動産流通機構(レインズ)等の成約データを分析すると、中古マンションの成約平米単価は新築時から築20〜25年にかけて急激に下落するものの、築25年を超えたあたりから価格下落が緩やかになり、築30年前後で横ばい(プラトー状態)に移行するという明確な法則が見られます。これが「築30年マンション資産価値と売却相場」の最大の強みです。
新築マンションは「鍵を開けた瞬間に価格が2割下がる」と言われますが、築30年の物件はすでに減価償却による建物価値の下落がほぼ完了しています。売買価格の大部分が「立地(土地持分)の価値」で構成されているため、購入後に10年住んで築40年で売却する場合でも、相場全体の暴落がない限り、大幅な値崩れを起こしにくい特性を持っています。
さらに築30年マンション2026年最新市場動向として見逃せないのが、実需層による「リノベ前提の買い需要」の底堅さです。都心アクセスが良好な駅徒歩10分圏内の物件であれば、新築に手が出ない共働きファミリー層からの指名買いが絶えません。また、税制面においても、築30年マンション耐震基準と住宅ローン控除のハードルはかつてより大幅に緩和されています。2026年度の税制改正により、従来の「築25年以内」という一律の築年数要件が撤廃され、「1981年以降の新耐震基準に適合している登記簿上の住宅」であれば一律に対象となりました。これによって築30年であっても問題なく住宅ローン減税を受けられる環境が整っており、買い手にとっての流動性が高く維持されています。