あの一風変わったスタイルは、決して偶然や一時の思いつきで生まれたものではない。旅番組やロケーション撮影の現場で、首元に巻いたストールが強風に煽られ、カメラの前で顔や胸元のピンマイクを覆ってしまうという実用上の課題が最初のきっかけだった。
「マフラーが風で暴れないようにするにはどうすればいいか」。試行錯誤の末に彼が思いついたのが、布地をきつく撚り合わせて首に巻きつける手法だった。風を防ぐ目的で始めた工夫が、カメラ映りの良さと首元の引き締め効果を生み出し、瞬く間にトレードマークとして全国的な認知を獲得していく。機能性と美しさを両立させた実用美こそが、あのスタイルの真の由来である。