あれほど過密なスケジュールの中で、中森明菜はどのようにしてプロポーションを維持していたのでしょうか。その背景には、特別なエステ通いよりも、徹底した表現へのプロ意識とステージでの運動量がありました。
彼女のステージパフォーマンスは、一曲ごとに魂を削るような激しいエネルギーを消費します。深いブレスコントロールを必要とするロングトーンや、ヒールを履いたまま鋭くステップを踏むダンスは、日常的に強靭なインナーマッスルと腹筋群を鍛え上げることにつながっていました。
食事面では無理な絶食ダイエットを行うのではなく、好きなものを少しずつ楽しみながら、身体が重くならないようコントロールしていたと伝えられています。また、ステージ前には集中力を研ぎ澄ませるあまり食事が喉を通らなくなることもあったといい、作品の世界観に憑依するほどの極限状態が、結果としてあの研ぎ澄まされた体型を保ち続ける要因となっていました。