原点は、関東平野の広大な地に深く眠る火山灰層にある。数十万年もの歳月をかけて積み重なった関東ローム層の赤土を採掘し、風化させ、丁寧にふるい分けることで生まれるのがこの土だ。微細な孔が無数に存在する構造が、水を含みながらも空気を通すという一見矛盾する特性を同時に実現している。
近年、園芸用土の製造現場では品質改革が進む。天日乾燥だけで作られた従来の製品は水に濡れると崩れやすかったが、高温でじっくり焼き上げた「硬質」と呼ばれる焼き赤玉土が登場したことで、長期間使用しても団粒構造が崩壊しにくくなった。水はけを重視する愛好家にとって、この質の向上がもたらした恩恵は極めて大きい。