弁護士や公認会計士、税理士といった「超難関・有名資格」を取得すれば一生安泰――そんな昭和の神話は完全に崩壊した。現在の資格市場は、受験者数の高止まりとAIツールの進化によって、激しい価格競争(レッドオーシャン)に巻き込まれている。定型業務の多くがシステム化され、資格を持っているだけでは買い叩かれる時代なのだ。
一方で、スポットライトの当たらない日陰の資格には、競合が極めて少ないという圧倒的なメリットがある。市場規模は小さくとも、法律でその資格保持者しか行えない「独占業務」が規定されていれば、仕事が途絶えることはない。知名度の低さこそが、参入障壁という名の最大の防壁になっているのだ。