「tìm bạn bốn phương」という言葉は、かつてベトナムの新聞や雑誌の文通欄・交際相手募集コーナーで日常的に用いられていた表現です。インターネットが普及した現在では、Web上のマッチングプラットフォームやコミュニティ掲示板におけるキャッチコピーとして広く定着しています。
日本国内で生活するベトナム人の間では、「tìm bạn bốn phương ở Nhật(日本で四方の友を探す)」というフレーズが頻繁に使われています。技能実習生や特定技能外国人、留学生、ITエンジニアとして来日した若者たちが、異国の地での孤独を解消し、情報交換や友情、さらには将来を見据えた恋愛関係を築くための象徴的なキーワードとなっています。
彼らがこの合言葉を使う背景には、日本特有の生活環境があります。職場と自宅の往復になりがちな日々のなかで、同郷の仲間や日本人の友人を作りたいという切実なニーズが存在します。一方で、日本語の検索エンジンでこの語句が注目を集めている背景には、「ベトナム人と友達になりたい」「真面目な出会いを求めている」と考える日本人側の関心の高まりも関係しています。