やなせたかし氏が高知のローカル企業や自治体のために生み出したキャラクターは、なんと数百種類にものぼる。故郷への深い愛情と、無償の奉仕に近い精神で描かれた作品の数々。ミレービスケットのキャラクター「ミレーちゃん」もその筆頭だ。
水玉模様のスカートをはき、ビスケットの形をしたかぶりものを身にまとった女の子。一見するとシンプルなキャラクターだが、やなせ氏特有の「丸」を基調としたデザインには、誰をも拒まない圧倒的な親しみやすさが宿っている。商業主義的な洗練とは一線を画す、温かみのある手触り。それこそが、世代や国境を超えて愛される無二の魅力なのだ。