渋谷サクラステージをはじめとする大型複合施設のオープンにより、桜丘地区の人の流れは劇的に変わった。かつては知る人ぞ知る静寂な住宅地とオフィスが混在するエリアだったが、いまや先進的なクリエイターや世界中からの観光客が行き交う最先端の街だ。
その喧騒からわずか数分。大和田の自動ドアをくぐると、周囲のノイズが一瞬で消え去る。吹き抜けのメインエントランスには心地よい光が差し込み、待ち合わせをする高齢者からノートPCを開く若者、未就学児を連れた家族連れまでが自然に溶け込んでいる。商業施設の意図的な演出とは異なる、公共空間ならではのリラックスした空気感がそこには漂う。