自動運転化に向けた取り組みの双璧をなすのが、在来線と新幹線におけるそれぞれのアプローチだ。
首都圏の大動脈を担う「山手線自動運転プロジェクト」では、現在主力として運用されているE235系電車が実証試験の舞台となっている。過密な運行ダイヤの中でミリ単位の停車精度とスムーズな加減速を実現するために導入が進められているのが、ATO(自動列車運転装置)だ。発車から駅間走行、停車に至るまでの基本操作を自動化し、安全かつ高効率なダイヤ編成を支える足がかりとしている。
一方で、最高速度260km/hでの自動走行を目指す「上越新幹線自動運転実証実験」においては、最新鋭のE7系新幹線電車が用いられている。高速域からの減速パターン制御や、障害物検知システムとの連携など、在来線とは次元の異なる安全要件が求められる中、走行データの蓄積とアルゴリズムのブラッシュアップが続けられている。