だが、栄光に彩られたレジェンドの人生は、突如として過酷な試練に見舞われた。2015年に発症した脳梗塞。一時は右半身の麻痺や言語障害に苦しみ、思うように動かない身体を前に、誰もが絶望の淵を想像した。しかし、彼の闘志は決して潰えていなかった。
「倒れたときはボールを蹴ることどころか、起き上がることすらできなかった」——関係者が明かす当時の様子は壮絶を極めた。それでも木村は、現役時代さながらの強靱なメンタリティで過酷な機能回復訓練に挑み続けた。数年に及ぶ地道な歩行訓練や言語リハビリを経て、2026年現在では日常生活を自力で送り、時折見せる笑顔にはかつての勝負師の気迫が宿る。不屈の精神で困難を跳ね返したその姿は、同じ病に苦しむ多くの人々に計り知れない勇気を与えている。