1993年、長らく続いた55年体制が崩壊のときを迎えた。かつて自由民主党の竹下派幹部として将来を嘱望されていた羽田は、政治改革の断行を訴えて自民党を離党。同調する同志とともに新生党を結成し、その党首に就任した。
この一連の政界再編劇において、辣腕を振るったのが小沢一郎である。羽田と小沢という対照的な2人のタッグは、非自民・非共産連立政権の樹立に向けた強力な推進力となった。温厚な人柄で人望の厚い羽田が前面に立ち、緻密な戦略家である小沢が裏で手腕を揮う陣形は、長年固定化されていた日本政治の構図を劇的に変容させたのだった。