映画公開当時、黒島結菜は17歳(公開翌日に18歳を迎える高校3年生)でした。「カルピスウォーター」のCMキャラクターなどで透明感あふれる美少女として全国的な注目を集め始めていた時期です。
清純派としてのイメージが定着しつつあったタイミングで、あえて反感を買うリスクの高い「恋のライバル役」を引き受けたことは、彼女のキャリアにおいて大きな分岐点となりました。
真央というキャラクターは、演じ方を一歩間違えれば単なる「意地悪な後輩」として観客に嫌悪感だけを与えてしまいかねません。しかし黒島結菜は、言葉の端々に滲む自信のなさや、愛されたいともがく少女の孤独を繊細に表現。廣木監督による厳しい演出指導にも食らいつき、キャラクターに奥行きを持たせることに成功しました。業界関係者からも「ブレイク前夜の原石が見せた圧倒的な表現力」として高い評価を得ることになります。