最も切実な疑問となるのが「この腫れは自然に消えるのか」という点です。結論として、妊娠を契機に発症した外陰部静脈瘤は、出産後にホルモンバランスが戻り腹圧が解除されることで、産後1〜2ヶ月ほどで約80%以上が自然治癒または自覚症状のないレベルまで退縮します。
ただし、胎児が成長する妊娠中期から後期にかけては症状がピークを迎えます。妊娠中は原則として手術や血管内カテーテル治療を行えないため、保存療法による対症療法が基本となります。医療現場で推奨されている陰部静脈瘤の妊娠中の治し方と痛みの緩和アプローチは以下の3点です。
- 外陰部静脈瘤用ストッキング・骨盤ベルトの着用:局所および下肢全体を適度な圧力でサポートし、静脈の過剰な拡張を防ぐ。
- 骨盤高位(お尻を高くする体勢)の休息:仰向けになりクッション等でお尻を15〜20cmほど持ち上げる姿勢を1回10〜15分取ることで、骨盤内に溜まった血液の心臓への還流を促す。
- 長時間の立ち仕事・同一姿勢の回避:重力による血液の停滞を防ぐため、30分に1度は足首を回す、または横になって休息を取る。
痛みが激しい場合、局所を保冷剤や冷タオルで一時的に冷やすことで陰部静脈瘤の痛みを緩和できます。ただし、患部を強く圧迫したり揉みほぐしたりするマッサージは、静脈炎を誘発する恐れがあるため厳禁です。