大学生活の集大成となる卒業論文において、彼が取り組んだテーマは東日本大震災を踏まえた都市の防災計画や避難空間の検証だった。単なる表面的なデザイン論にとどまらず、実際の災害時における人の移動動線や都市機能の再編をデータに基づいて分析した本格的な内容である。
卒論の執筆や卒業制作の時期は、ちょうどグループの全国ツアーやテレビ出演が密に重なる過酷な時期だった。芸能人としての特別扱いを一切求めず、ゼミ生や同級生とともに夜を徹して製図室にこもり、図面を巻き直しては修正を繰り返した。一人の建築学生として泥臭く研究に向き合った姿こそが、指導教授や仲間から深く信頼された理由だ。