市販の伊勢海老仕掛けも釣具店で見かけるようになりましたが、現場のベテラン釣師の大半は自作仕掛けを愛用しています。その理由はコストパフォーマンスの高さだけでなく、「根掛かりによるロストを前提とした捨て糸設計」や「針先の鋭利さ・角度のカスタマイズ」が釣果を決定づけるからです。
伊勢海老胴突き仕掛け作り方の基本設計において、最も重要なのは「幹糸とハリス・捨て糸の強度バランス」です。一般的なセッティングの黄金比は以下の通りです。
- 幹糸:フロロカーボン 5号〜8号(根ズレに対する耐性を確保)
- エダス(ハリス):フロロカーボン 3号〜4号(長さはわずか2〜3cmの極短設計。絡み防止とアタリのダイレクト伝達のため)
- 捨て糸:ナイロン 2号〜2.5号(オモリと最下段サルカンの間に10cm程度挟む)
- オモリ:ナス型オモリ 5号〜10号
この設計にしておくことで、オモリがテトラの割れ目にガッチリ挟まった際にも、捨て糸だけが破断して仕掛け本体と掛かった伊勢海老を無傷で回収できます。自作の際は、エダスを出す部分に小型の3方サルカンを用いるか、編み込みによる直結処理を施します。
また、針の選定も極めて重要です。おすすめの針号数としては、軸が太く曲げられにくい「丸セイゴ12号〜14号」、あるいは「伊勢尼9号〜11号」が基準となります。伊勢海老の口周りは非常に硬い殻に覆われており、針先が甘いと貫通しません。魚のように針を丸呑みすることは少なく、脚や触角の付け根、ヒゲ周りに掛かるケースも多いため、複数本の針を密集させた「段差2本バリ」仕様を自作することでフッキング成功率は飛躍的に向上します。